私の甘酸っぱい恋愛体験

20代だった頃の体験ですが、
当時はまだ、土曜日が休みになっておらず、いわゆる半ドンだった時代、仕事の取引相手会社の女性事務社員が札幌に書類を届けに来ることになりました。
せっかくの機会なので、私は、少し遅い昼食を食べに誘いました。
彼女は気持ちよく了解してくれました。
場所は大通り公園近くの喫茶店にしました。
実は私、この女性事務社員をかねてから気に入っており、どこかで会う機会を探していたところでした。
遅めの昼食を食べてコーヒーを飲んでいたとき、突然彼女が「私、今日家に帰りたくない。」と言い出し始めたのです。
自宅に帰りたくない事情があるのだろうか。それとも彼女は私を誘っているのだろうか。
などと色々なことを想像しながら、私は即答しませんでした。
沈黙の時間が過ぎました。
私にとってとても長い時間に感じられました。
沈黙の後、「外に出て歩きませんか?」と外に彼女を誘いました。
ふたりは、ぶらりぶらりと南に向かって歩き出しました。
私は、特に行きたい場所はなかったのですが、結果的に中島公園に向かって歩いていました。
お互い口数は少ないのですが、ゆっくりとゆっくりと歩いて中島公園に着きました。
ふたりベンチに座り自分のことや仕事のことなど色々と話し込みましたが、弾んでいくような会話にはなりませんでした。
そして、その後、会話をしましたが、私からの返事がなかった会話で、彼女はしびれをきらしたように、「私帰ります。」
と言って帰ってしまいました。
今思うと相手の気持ちをはっきり聞いておくべきだったと後悔しました。
きっと私への熱い思いがあったのではなかろうか。
しかし、自分が勝手にそう思っていたのかもしれません。
自分の気持ちを相手にはっきり出さなかった自分と彼女の気持ちを汲み取ることができなかった自分に不甲斐なさを感じました。
この恋はお互い不完全燃焼で終わりました。
この後、お互い連絡することもなく時は流れ、十数年経ちましたが、
会わずとも電話などで連絡すべきだったと思う今日この頃です。